『松下奈緒ファンなら絶対お勧め』
まずお話ですが、まあ恋愛ものの王道的な展開で、とりたてて珍しかったりはしない。
映画の構成も、至ってオーソで、想定内の範囲であり、運命的な出会い⇒別れ⇒後悔⇒再会⇒幸福。上手くまとめたとも言えるが、何か物足りなさも感じるそんな作品です。
しいて言えば、この出会いから再会までが10年近く経過していると言うことだが、この点にしても、このあと松下奈緒が出演する映画「砂時計」が有名で、内容が壮絶な分だけ、後者を上回る面白さは感じられない。
(あくまで独断と偏見ですが)この映画は松下奈緒か、竹財輝之助のファンでなければ、なかなか見ない映画といえる。
映画前半、スペインへの旅行の場面も含め学生時代の付き合ってるシーンが出てくるのだが、
やたら熱くて、ちょっと見てるほうが恥ずかしかったです。
恋愛は、意外とべたべたな人が多いから、リアルといえばリアルなのかも知れないが、松下奈緒だから許すけど、違う人だった場合は、ちょっと文句を言ってしまうかもしれません。(笑)まあ嫉妬なのかもしれませんが......
でもいいところもある。
その1、映像は凄くよかったですね。カメラワークも含めいいです。
これは監督のセンスなのか、それともハリウッドで鍛えた石坂拓郎の腕なのだろうか?
おしゃれなロケーションに、美男美女。特に奈緒の表情は上手く取れてました。グッジョブです!
その2、原田泰造の役者としてのセンスを感じましたね。
真横で彼の演技を見ていたこともあるが、もう自分にしか出来ないというキャラが
出来上がってますよね。何だろう不器用で、真面目で、どこか憎めない。
そんな役を見事、演じてました。
そして、その3、はっきり言って松下奈緒ファンは、絶対に見るべきだ。
とにかく奈緒の登場シーンが多い。
映画全体を見ていて思ったが、とにかく二人(松下・竹財)、もしくは何れかだけのだけのシーンが凄く多く、脇の役者たちの出番がホントに少ないんだよなあ。
おかげで奈緒ファンの俺は、これでもかと言うくらい彼女の魅力を堪能でき、それだけで90点。もうどのショットも美しく、可愛くて、にやけてしまいます。